ドラマ化で注目が集まっている『東京タラレバ娘』。

 

その第6巻の各章で、原作者の東村アキコさんが何を思って描いているのか、考察していきます。

 

なお、個人的な考察のため、実際の解釈とは異なる場合もありますのでご了承ください。

 

また、第6巻の内容はこちらの記事で紹介しています▼

【東京タラレバ娘】マンガ第6巻のあらすじやネタバレ

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第20話『缶詰女』の感想

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『出典:マンガ東京タラレバ娘第6巻』

この章では、香と元カレの涼ちゃんの思い出として、みかんの缶詰が登場します。

 

ただ、缶詰という言葉は、別の意味で使わせているように思います。

 

中にいいものが入っているのに、殻にこもって出てこない・・・そんな比喩として使われています。

 

香は『妊娠したかもしれない』という大事な話を、嫌われることを恐れて言えずにいます。

 

感情を抑えて笑顔でいる香は、缶詰女だったのかもしれません。

 

その硬い蓋をこじ開けたのは、『タラレバ娘』たちではなく、KEYでした。

 

KEYの言葉はいつも暴力的で、人に嫌悪を覚えさせます。

 

しかし、ストレートな言葉だからこそ、間違っている自覚のある者の心に届くことができるのでしょう。

 

香はKEYのことを悪魔ではなく、天使なのでは?と語るシーンがあります。

 

人の心を救うのは、なれ合いではなく、嫌われる強さなのかもしれません。

 

第21話『焦げつき女』の感想

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『出典:マンガ東京タラレバ娘第6巻』

『東京タラレバ娘』史上、もっとも悲しいラストとなった章です。

 

いや、罰を受けたと言い換えるべきなのかもしれません。

 

不倫をしていた小雪は、丸井良男の姉にすべてを知られてしまいます。

 

原因は、小雪が丸井良男の自宅に上がり込んでしまったからでした。

 

不倫中に最もしてはいけない行動だと言えるでしょう。

 

原作者である東村アキコさんは、その部分を強調しています。『正気の沙汰ではない・・・』と。

 

ただ、勘違いをしていけないのは、相手の自宅に上がり込むことだけが最低の行為だと言っているわけではありません。

 

不倫をしていれば、最終的にその最悪の結果に向かってしまう、ということを伝えたいのです。

 

結局、小雪は虹に向かって「仙人になりたい」と、現実逃避の『タラレバ』をお願いします。

 

『タラレバ』を口にし続けた女の成れの果てを表現しているのかもしれません。

 

第22話『レンチン女』の感想

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『出典:マンガ東京タラレバ娘第6巻』

平成生まれにはピンとこない表現かもしれませんが、『レンチン』とは『レンジでチン』することを意味します。

 

今ではデジタル音が普及し、レンジが温まったことを知らせるときに「チーン!」と甲高い音を鳴らすことを知らない方が多いようです。

 

『レンチン女』とは、実に昭和生まれらしい鎌田倫子の表現と言えるでしょう。

 

1度冷えた恋も、温めれば愛になる・・・。

 

20代よりも経験が増えたからこその答え、なのかもしれません。

 

実際、30代の結婚では、同級生同士や先輩後輩など、今までは恋愛対象として見ていなかった相手と結婚している方が多いようです。

 

恋愛の価値観が大きく変わる30代を見事に表現した章と言えるでしょう。

 

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まとめ

第6巻の表紙には、KEYと鎌田倫子が学生服を着ている絵が使われています。

 

定番の『タラレバ』の1つ、『私がもう少し若かったら・・・』を表現しているのかもしれません。

 

年齢の違う2人が同い年になったとき、相性はどうなるのでしょうか?

 

おそらく、今とそれほど変わらないと思います。

 

何故なら、現在、合わないと思っている相手と年齢を同じにしたところで、きっと合わないからです。

 

つまり、今、興味を持たれていないのなら、若くなったところで興味を持たれることがない可能性のほうが高いのです。

 

若さで結婚できるのなら、20代以下はとっくに結婚できています。

 

その点では、鎌田倫子とKEYの相性は、まだ未知数なのかもしれません。

 

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